テストの花道 第11回 文章を書くチカラ
要約
起承転結と同様に「なたもだ」(なぜなら、たとえば、もし、だから)を書き出し、その順序に沿って書くことで説得力のある文章を書く。
応用可能な範囲
学生:小論文、志望理由など
一般:電子メール、企画、プレゼンテーションなど
練習問題
- 東京タワーについて思い付くことを論文のように書け。
花道の種
その1 : 書き抜き
気になること、面白いと思ったこと、疑問に思ったことなどを書き出し、その中から自分なりの意見を探す。
例:
- 私は○○が好きだ
- 私は○○がおかしいと思う
- ○○はすごい
※気になることを抜き出す。(自分の)意見を述べて書き出すのが論述の基本。
その2 : なたもだ
人に分かりやすく伝えるための情報を引き出し、文章に必要な要素をそろえる。
- なぜなら (その理由を考えてみる)
意見の理由を書く。
- たとえば (読み手のイメージを膨らませわかりやすくする情報となる)
客観的な意見や見方、具体例を書く。
- もしも (仮の設定を作り別の視点から考える)
自分の 主張することに沿う場合やそれに反する場合を書く。
逆の主張があることで、自分の主張が客観的になる。
- だから (結論を出すきっかけとなる)
意見を肯定する結論を書く。
最後に、各要素を「なたもだ」の順番にまとめる。
その3 : 作文を論文にする
- 「である調」で書く
文末を「~です」「~ます」などから「~だ」「~である」「~といわれている」などに変える。
- 複数の根拠を示す
自分の意見の根拠となることを多く(2つ以上)挙げることで説得力が増す。
- 読み手を意識する
読んでいる人がどう受け取るか、どう感じるか、どう解釈するかが重要なので、自分以外の人が読む場合を考えてみる。
例:
- どんな言葉を選べば理解されるか
- 情報が十分そろっているかどうか
- 使用している単語を知っているか、その単語の説明は必要か
文章を書くこと以外での「なたもだ」の使い方
英語や国語
- 読む時にも整理しながら読める
- 英語の文章はだいたい「なたもだ」で記述されているので、作者の言いたいことがわかりやすくなる
歴史
- 噛み砕いて覚えていく時に「なたもだ」が出てきて、整理しやすくなる
- 時代背景を考えられる
練習問題の解答例
実践
- 「若者の草食化」について論じよ。
今日の一言
文章を書く第一歩は書き出しと「なたもだ」
テストの寄り道
質問その1 :
質問その2 :
- 最終更新:2014-07-26 11:08:49