テストの花道 第31回 計画するチカラ

要約

目標と現状を明確にし、計画を立て、少しずつ継続して実行することで目標を達成する。


応用可能な範囲

学生:受験勉強、部活動の計画など
一般:資格試験の勉強、仕事の計画など


練習問題

なし


大学生等の話

  • ほとんどの人は受験を前に不安を感じる。
  • 試験前は誰でも不安を感じている。
 例:やろうとしていたことが終わらないのではないか、なかなか点数が上がらない、など
  • 不安に思っている部分は足りないと自覚している部分。
  • 不安な時ほど、自分を客観的に見て冷静に判断し、自己分析ができるようにすると良い。
  • 不安に思っていることやその原因を書き出し、一つ一つ解決していくことで不安は解消できる。
  • 不安な時こそ目標や計画を立てるべき。
  • 計画性のない行動は失敗する。
  • 計画とは目標に向かうために方法や手順などを考えること。
  • 実行できない計画は時間の無駄。
  • 「これさえできれば大丈夫」と思えるように計画を立てて実行し、安心できるようにすると良い。


花道の種

その1 : 計画クローバー

目標、問題点、解決方法、1日毎の計画の4つを書く。
この時、何が目標か、何が問題か、何をやるかを具体的かつ明確に書き、「何時間やるか」よりも「何をどの程度やるか」が重要。


その2 : すき間シート

1日の行動を書き、空いている時間を見つけて書き出す。

すき間時間の例:
お風呂、トイレ、歯磨き、電車やバスでの移動中、待ち時間、寝る直前など

注意事項

  • 自転車や徒歩などの場合は事故の原因となるので、全くやらないか、止まっている時だけに限定する。
  • 交友関係を壊すようなことも避けた方が良い。
  • 自分で実行できるペースを見つけて無理をしないようにする。
  • 計画を詰め込みすぎると疲れてしまって続かないので、少し余裕を持たせる。
  • 少し余裕があると、計画通りにならなかった場合でも修正できる。逆に余裕がないと、遅れた場合に修正できなくなり計画から大きくずれるなどして失敗する。
  • 1日程度、携帯電話やテレビなどの無い状態で過ごしてみると、空いている時間が以外と多いことに気が付くかもしれない。


補足

  • 1日の計画は平日用と休日用の二種類を用意するべき。
  • どんな計画を立てても実行しなければ何の意味もない
  • 最初から長期計画を立てるのではなく、1日、1週間、1ヶ月と期間を少しずつ伸ばす(1日の計画を立てて実行できるようになったら、1週間の計画を立てて実行に移し、それができるようになったら1ヶ月、半年、1年というように段階的に伸ばしていく)と良いかもしれない。
  • 予習よりも復習の方が楽な上に覚えやすい。今日は何をやったか、昨日は何をやったか、前回何をやったか、先週は何をやったか、を思い出そうとしたり、自分で書いたノートを見るだけでも充分効果があるはず。
 (第8回 自分流 暗記術のススメの忘却曲線などを参照)
  • 脳科学等の研究結果によると、時間制限がある方が集中力は高まるらしい。しかし、計画の段階で時間を決めてしまうと、時間の設定が見当違いであったり、やる気を無くしたりすることもあるので、実行する直前に何分で終わらせるかを決めた方が良いと思われる。また、高い集中力を維持できる時間はせいぜい15分程度であるらしいので、制限時間を10分前後に設定して緩急をつけるか、内容を変える(例:数学10分→英語10分→・・・)などした方が良いと思われる。
  • 心理学等の研究結果によると、競争や報酬を前提にすると後々やる気を無くすことが多いらしいので、比較するなら過去の自分と比較し、報酬は他者に秘密裏に用意してもらうなど、工夫した方が良いと思われる。


計画の例

慶応義塾大学 商学部 日下 知香さんの計画法:
「目標→分析→計画→実行→確認→修正」のように前後の作業を加える。
この時、「何時間やるか」よりも「何をどの程度やるか」が重要。

  1. 慶応義塾大学に入るという目標を立てる
  2. 問題点を探す(やるべきこと、やらなければならないことを明確にする)
     例:教科別にやるべきこと、やらなければならないことを書く
  3. それぞれの問題に対する解決方法を考える
     例:国語と英語の長文問題が苦手なら、毎日1問以上解くようにする
  4. 毎日のスケジュールを書く
  5. 毎日、どこまでできたか、何をやったかを確認する
  6. 計画を見直し、修正する
  7. この後も同様にして毎月のように分析し、計画を立て、実行、確認、修正を繰り返す

※漠然としていた目標が明確になった時や勘違いであることがわかった時など、より良い方向に向かうためには途中で目標を変えることが必要な場合もあると思われます。


練習問題の解答例

なし


実践

  • 目標と現状を明確にし、目標を達成するための計画を立てよ。
  • 計画は実行できたか、計画に無理はないか、計画は修正する必要があるかを確認せよ。必要であれば修正を加えよ。

  • 最終更新:2011-05-12 17:50:18

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