テストの花道 第8回 自分流 暗記術のススメ
要約
書く回数を増やす、声に出す、何度も読んだり聞いたりして例文を暗記するなど、とにかく繰り返すことで記憶する。また、関連する情報と一緒に記憶することで思い出しやすくする。
応用可能な範囲
学生:歴史、英単語や漢字の記憶など
一般:資格試験の専門用語、業界用語の記憶など
練習問題
なし
花道の種
その1 : 境目を知る
忘れる境目を探すために、何回書けば(繰り返せば)覚えられるかを試す。
境界となる回数を越える回数まで繰り返すことで覚えられることが多くなる。
例:
- 1時間休憩し、テストしてみる。
- いろいろな時間帯でトライし、それぞれの忘れる境目を探す。
その2 : SFO
- Spell:綴り(意味も書いておく)
- Fact:実際、状況(語呂合わせ)
- Opinion:自分の意見や考え(語呂合わせの理由)
を書く。
※意見やケチをつけるのは覚えるのに良い。
※放送されていた内容のSFOは「強引なこじつけ」なので、同じだけ時間を掛けるなら語源、類似語、派生語などを調べるとか、絵を描くとか、他の方法を考えた方が将来的には良いように思われる。
具体的には第17回 夏休み!先輩が教えてくれる 弱点克服合宿の「英語の長文」や第21回 つながりを見つけるチカラの「英単語の意味の推測」のように、多くの単語に共通する接頭辞、接尾辞などを把握しておくと良いと思われる。
その3 : ストーリー
他の単語を含めた文章全体で覚える。
その4 : 五感を使う
見る、聞く、声に出す、触れる、味わう。歩きながら読むなど、組み合わせる方が良いらしい。
補足
- 他人の方法を真似ただけでは効果が出ないこともあるので、自分に合った方法、自分なりのやり方を探すことが大切。
- 回数以外にも、時間(いつやるか)、やり方(読む、聞く、声に出す)などを工夫すると良い。
- 脳科学等の研究結果によると、「覚えようとしなくても長期間脳内に記憶されているが、思い出せないだけ」、あるいは「覚えることよりも思い出すことの方が難しい」ようなので、覚えることに時間を掛けるよりも思い出す練習をするとか、思い出しやすいように工夫する方が良いと思われる。また、寝る時に記憶が定着するらしいので充分な睡眠を取ることも重要だと思われる。
- ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの研究によると、記憶することと忘れることの関係をグラフ(忘却曲線)で表わした時、1時間後で約56%忘れ、9時間後には約64%、その後緩やかになり、6日後にはおよそ約76%忘れてしまう、というような曲線を描くらしい。
練習問題の解答例
なし
実践
- 様々な方法を試し、自分に合った英単語や漢字などの記憶方法を探す。
今日の一言
自分に合った暗記法を見つける、大学合格への近道
テストの寄り道
質問その1 :
質問その2 :
- 最終更新:2011-02-11 15:35:44