テストの花道 (第40回) 計画を立てるチカラ パート2

要約

計画は立てて実行するだけで無く修正する物であると捉え、現在の状況や状態に合わせて余裕のある計画となるようにする。


応用可能な範囲

学生:受験勉強、資格の取得など
一般:業務の計画、資格の取得など


練習問題

なし


大学生等の話

  • 余裕のない計画を立てると遅れが出たり失敗したりするので、必ず予備の時間を設けるようにした方が良い。
  • 計画は修正すべき物なので、問題があったり上手くいかなかった場合は修正する。ただし、実行した結果に合わせることが重要で、詰め込んだり出来もしない計画を立てたりしないように気を付ける。
  • 成績を上げたいのであれば、現状のままではなく目標と計画を立てて修正していくことが必要になる。


花道の種

その1 : 時間より量や内容

勉強する量は、時間を決めるのでは無く量や内容で決める。
 例:1日に問題集3ページ分

その2 : 計画の見直し

予想(計画)と現実(結果)はまず一致することはないので、目標を達成するためには修正が必要になる。


計画の立て方の例

天明流計画の立て方(特に高校3年生向け)

東京大学 文学部 天明 麻衣子さんの立て方:
  • 4月から受験のある1月(厳密にはその前の12月)までを3分割する(1~3月を除いて考える)。
  • 暗記が必要な科目(英語の単語や文法など)は早い時期に勉強する。
  • 時間が充分にある時期(夏休みなど)に、応用問題を解けるようにすることで点数アップを目指す。
  • 3ヶ月目には2週間の予備期間を設けて、不足分の埋め合せ、弱点の克服、計画の修正などに利用する。

例:
  • 4~6月は暗記を中心に行なう。
  • 7~9月は夏休みなど、充分な時間があるはずなので応用問題も行なう。
  • 10~12月は主に試験対策を行なうが、暗記と試験対策の比は6:4でやや暗記を重視する。
 (10~11月は志望校の過去の試験問題、12月はセンター試験対策を行なう。)
  • 暗記は繰り返すことが重要なので、1年を通じて行なうのが良い。

具体例:
 弱点:英単語、英文
 いつ、どのくらい:4~6月に1900語、7~9月に60問
 何を:レベル別(難易度別)の単語帳、要約できるような問題

齋藤流計画の立て方

慶應義塾大学 商学部 齋藤昭雄さんの立て方:
  • 1ヶ月毎に予定を立てる。
  • 1ヶ月の予定を基に1日毎の予定を書く。
  • 翌月の計画を立てる時は、前月の問題点を修正した計画を立てると良い。
  • 毎日の勉強時間にも予備の時間(3時間に対して30分程度)を設けることで少し余裕を持たせて、計画を無理なく確実に実行できるようにすると良い。

山田流計画の立て方

お茶の水大学 理学部 山田有紗さんの立て方:
  • 8つに分けた枠に各曜日毎と1週間の目標(やること)を書く。
  • 目標は時間などではなく、「どの科目のどのページの問題を解く」など、具体的な内容で書く。
  • 日曜日は予備日として空けておいたり、1週間を振り返ったり、前の週の問題点を修正した計画を立てたりするために利用すると良い。

杉本流計画の立て方(特に部活動と勉強の両立したい人向け)

早稲田大学 政治経済学部 杉本昌毅さんの立て方:
たとえ5分だけでも「すき間時間」として使って勉強する。
 例:学校の休み時間、寝る前の10分、起きた後の10分など

参考:


補足

  • 大抵の場合、合格するかどうかは勉強時間ではなく量や質で決まる。量が増えれば勉強時間は増えるが、質が上がれば勉強時間は少なくても効果が出やすい。


世界への近道

ある企業の入社試験(らしい)

問題1

ビリヤードの玉8個の内、1個が欠陥品で他の玉よりも重い。
天秤を2回だけ使って重さを量り、その欠陥品を見付けよ。

ヒント:確実に必要な作業(最後の1回)がどうなるか、ということから逆算する(結論からたどることで答えを見付ける)とわかりやすい。

解答

ここをクリック


解説

「8個全てを量る必要は無い」ということが要点である。
最後の1回(2回目)は、天秤の両側に1個ずつ乗せて2個だけを量る状態が必要となることから、1回目は6個を量れば良いことがわかる。

補足

最後の1回は、天秤の両側に1個ずつ乗せて量る状態(2個または3個に限定された状態)にする必要がある。
この時、どちらかが下がればその方の玉が欠陥品ということになり、釣り合った場合は量らなかった玉が欠陥品ということになる。

参考:

問題2

「ロングのヘアースタイルが流行すると」から始めて「牛丼が98円になる」へとつながるような、間に入る4つの文章を考えよ。

解答

以下の全項目を満たしていればどのような解答でも良いと思われる。
・必ずスタートから始まり、ゴールで終わっている。
・内容が飛躍しすぎていない。
・論理的に問題ない(前後の話に実際に関連がある)。

補足

ゴールからスタートに向かって考えると思い付きやすい。

参考:


練習問題の解答例

なし


実践

  • 今日の勉強計画を立て、実行し、予想と結果(予想した時間と実際に掛かった時間など)から、明日の勉強計画を立てる。
  • 一週間の勉強計画を立て、実行し、予想と結果から、来週の勉強計画を立てる。
  • 一ヶ月間の勉強計画を立て、実行し、予想と結果から、来月の勉強計画を立てる。


今日の一言

新学期のスタートはケイカクん
「NHK 教育テレビ テストの花道 計画を立てるチカラ パート2」より引用

  • 最終更新:2011-07-04 20:35:11

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